本日は久しぶりに「もののけ姫」がTV放送されますね。
もののけ姫の歌といえばやっぱり米良さんの歌が一番ですが、少し変わった動画を発見しました。
アイルランドの歌手(男女混声の合唱団)であるANÚNA (アヌーナ)が「もののけ姫」をカバーしています。この歌声を聞いて、心が震えました。
公式動画なのでシェアします。
できれば目をつむってイヤホンで聞いてみてください。
ANÚNA (アヌーナ) Mononoke Hime もののけ姫
こちらです。
美しい!!
日本語の発音がとても上手いのですが、やはりネイティブではないので、ちょっと不思議な感覚になる歌声です。
意味が入ってくるようで入ってこないので、日本語が客観的に聞くことができる気がします。
改めて、日本語ってこんなに神秘的で美しい響きをしているんだと感動しました。
もののけ姫の歌のエピソード
テーマソングを録音する際、音楽担当者から米良さんへ「あまり感情を込めないで歌ってほしい」と指示が出されました。そしてどんどん感情をそぎ落としていったところ、米良さんが「これはもう歌ではない(魂がこもっていない)」と担当者とぶつかってしまいました。その後、宮崎監督が現れて誤解は解け、無事収録が完了したというエピソードがありました。
その時監督が言った言葉はっきりと覚えていないのですが、この歌は「アシタカがサンを大切に想う、内に秘めた気持ち」(だから感情を前面に出す必要はない)という感じだったかなと思います。
米良さんのもののけ姫は、そういった静かだけれど確かな想いが伝わってくるような歌声となっています。すごく美しい。
森の神々の視点のような歌声
一方、こちらのアヌーナ版もののけ姫は、アシタカの人としての心さえも越えてしまっているような神秘的な雰囲気です。まるで、普段「神の言語」を話している神々が、あえて日本語を話して合わせてくれてるような?不思議さです。
究極に感情がそぎ落とされているこの歌声は、もしかしたら、最初の音楽担当の方が想い描いていたイメージに近いのかもしれません。
アヌーナ版では、アシタカの心が入っている最初の2節より、3節目の
「悲しみと怒りにひそむ まことの心を知るは 森の精 もののけたちだけ」という部分が染みます。
もうひとつの歌声、久石譲さんの武道館ジブリコンサートで歌っていたオペラ歌手さんの歌は、感情(悲しみと怒りに、等)がこもっていて、とても迫力のある歌声で格好良かったです。
歌い手によってさまざまな雰囲気に変わる歌ですね。
やっぱり、もののけ姫の歌は、米良さんが一番。
ただ、「まことの心」の部分が、飛びぬけて美しいのがアヌーナだと感じます。
本当に綺麗!!です。
この部分だけでも知れてよかった。
日本の原風景と、ケルティックの雰囲気はとても親和性がありますね。
CDでの日本語の歌は、「もののけ姫」と「さくら」。
さくらも綺麗です。
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