※アイキャッチ画像は小麦粉です(笑)
ホジュン伝説の心医で、世子様(光海君)に
ヒ素入りの薬を処方するというシーンがありました。
猛毒のヒ素を薬にだなんて、家臣じゃなくてもビックリです。
世子様に毒を持ったと大騒ぎになるのも分かります。
ホジュンが処方したヒ素入りの薬、
それを信石水母(シンソクスモ)といいます。
信石とは
中国語でヒ素のこと。(ヒ石という、ヒ素を含む鉱物をさす)
信石水母とは
ホジュンによると、
ヒ素1匁2分と塩2匁を雨水一斤に溶かし、12両にまで煮詰める。
その信石水母1両を、さらに12両の清い水で薄めたもので、
重度の瘧疾(きゃくしつ/マラリアのこと)に効果がある
とされる薬です。
ヒ素1匁2分、塩2匁、雨水1斤
これを、大体3分の1弱になるくらいに煮詰める感じでしょうか。
・・・まぁ結構薄いかな?と(すみません)
でもそこまで薄いわけでもないような。
本当に大丈夫なのかな。
<単位換算>
1 斤(きん)・・・600g(160 匁・16 両)
1 両(りょう)・・37.5g(10 匁)
1 匁(もんめ)・・3.75g
1 分(ぶ)・・・・0.375g(1/10 匁)
(作らないでくださいね(笑))
薄くても怖い?
Wikipediaによると、ヒ素は<無味・無臭・無色>な毒だそうです。
怖いですね。
私は専門家ではないので、詳しいページURLを載せますね。↓
ヒ素の知識
http://cute.to/~dent_rie/hiso.htm
ヒ素は、その毒性の強さから毒薬として使用されましたが、
ごく少量であれば薬としても使われました。
ことわざにもありますね。
毒薬変じて薬となる・・・毒も使い方次第で良薬となる
薬も過ぎれば毒となる・・・良いものであっても、度が過ぎれば害になる
薬も量を間違えれば毒になりうるし、
毒も薄めて使い方次第では薬になるんですね。
ちなみに、
もっともっともーっと限界まで薄めて振れば、
ホメオパシーの薬(レメディという砂糖玉)ができます。
ヒ素を薄めた薬は、現代にもあった!
ホメオパシーとは、ドイツのハーネマン医師が提唱した代替療法で、
「健康な者にある症状をもたらす原料は、その症状を治す力を持っている」
という同種療法です。
毒性のあるトリカブトなども、ホメオパシーでは薬になります。
その中には、ヒ素のレメディもあるんです。
材料を薄めて振って、薄めて振ってを繰り返すと、
その原料のエネルギーが転写するイメージです。(何だかあやしいでしょう)
信石水母と違って、ヒ素の毒性が残らないほどに薄めまくる(10の60乗)ため、
毒となる成分は1分子も残っていないので安全、というわけです。
それじゃあ、効かないんじゃないの?
と思うところですが、ホメオパシーのレメディは、
「薄ければ薄いほど効く」という定説があるんです。
(私は普通のしか使用したことないので何とも言えませんけど)
これは、強迫観念や潔癖症、心配性に良いレメディです。
不思議ですよねー
現代人には嬉しいインフルエンザに効くレメディなんていうのもあります。
ちなみに、マラリアにはチャイナ(キニーネというマラリア治療薬に使われる植物)
というレメディが効きます。
ホメオパシーって、医学的、科学的に証明されていない非科学的な療法なので
一部の人には忌み嫌われている療法ですが・・・
私は愛用しています。
日常的な常備薬としてだったら、漢方薬より使いやすいし。
何より効かなくてもただの砂糖玉というところが良いんです。
東洋医学や代替療法は、それだけの信奉者にならず、
西洋医学と上手に組み合わせれば、何も問題ないと個人的には思います。
(ホメオパシーはドイツが発祥なので西洋医学でしょうか。)
ハマると面白いですよ、ホメオパシー。
ホジュンの時代にもあったらよかったのにね。
気になる方は本を読んだり、
ホメオパシージャパン公式サイトをざっと見てみることをおすすめします。