奇皇后、見ています。
ハ・ジウォンさんはチェオクの剣の頃から好きで、
ファン・ジニ、シークレット・ガーデンなど結構見ました。
奇皇后 -ふたつの愛 涙の誓い-26話「女の闘い」で、
毒草を使った後宮つぶしのエピソードが出てきたのでメモしておきます。
陛下タファンに愛されていない皇后タナシルリが、側室たち(特に主人公のヤン)に嫉妬し、潰してしまおうと躍起になっているシーン。
タナシルリは恐ろしいことを平気で言います。
側室らの顔を見られぬものに!
タナシルリ
「側室らの顔を見られぬものにしろ。それで陛下も近づくまい。」
女官(ヨンファ)
「承知しました」
・・・
その後、
雑用係たちが素知らぬ顔で、ヤンの元に洗顔水を持ってきます。
「洗顔水をお持ちしました。」
ヤンは、その香りに気がつきます。
ヤン
「良い香りね。これは何だ?」
雑用係
「肌に良い菖蒲水(しょうぶすい)です。」
※5月に入る「菖蒲湯」は薬湯の一種で、良い香り(精油成分アサロン、オイゲノール等)によって悪疫を退散させようとする民間療法。根の部分には、血行促進や保湿効果の薬効がある。
そこで、ヤンはあることを思い出します。
側室になるため協力してくれたタルタルの言葉です。
タルタルの言葉を思い出す
<回想シーン>
タルタル
「側室の顔を狙うのは、後宮での潰し合いに良く使われる手の一つだ。」
「これは、立金花(りゅうきんか)、こちらは梅蕙草(ばいけいそう)。そしてこれが、石蕗(つわぶき)。」
「どれも、かぐわしい香りだが・・・抽出した汁には、肌がかぶれる毒がある。」
「さぁ、匂いを嗅いで覚えろ。」
※タルタル役の役者さん、めっちゃ良い声です。
香りで思い出したヤン
タルタルの教えを思い出したヤンは、注意深く香りを確かめ、気づきます。
ヤン
(梅蕙草の香りだ)
しばし考えたヤン・・・
雑用係たちを呼びます。
ヤン
「近くに寄れ」
そして・・・
そのまま「偽菖蒲水」をぶっかけます。
悲鳴をあげ、慌てふためく雑用係たち。
ヤン
「ただの菖蒲水なら、なぜ怖がる?」
そして、雑用係たちと、ヤン以外の側室たちは、
肌荒れに泣いたのでした。
本当に毒があるの?
この植物たち、調べてみました。
立金花(りゅうきんか)
黄金色の花をつけることから立金花と呼ばれる。
学名Calthaはラテン語で「強い匂いのある黄色い花」という意味。
若芽は食用可能であるが、基本的に有毒。
花言葉は「必ず来る幸福」
梅蕙草(ばいけいそう)
ユリ科の多年草で、強い毒を持つ。
6~8月に咲く緑っぽい花には香りがある。
火を通しても毒は消えない。
石蕗(つわぶき)
キク科ツワブキ属のフキに似た多年草。
茎と葉は民間薬として、打撲や火傷に用いられる。
フキと同じように茎を食用とすることもある。
・・・
とのことでした。
つわぶきのみ、有毒かどうか不明でした。
この中で最強なのは、やはり梅蕙草(ばいけいそう)ですね。
これを洗顔水として持ってくるなんて、かなりえげつない感じ。
恐ろしい!
それにしても、
植物たちも薬にされたり毒にされたり、大変ですね。