何か嫌なことが起きたり、怒鳴られたり侮辱されたりすると、怒り、悲しみ、ショックなどの負の感情が嵐のように巻き起こります。
感情が豊かなのは良いことですが、感情的すぎると扱いづらい印象を与え、子どもじみて見えてしまいます。
なので、あまり感情的な態度が出てしまうのは避けたいところ…。
ムキ―!
感情が揺れ動きやすい性格タイプ
人の性格には、クール、ホットという2種類のタイプに、ドライ、ウェットという2種類の性質を合わせた4タイプがあります。
クール、ドライは理性的で、感情はあまり見せないタイプと言えます。
一方、ホット、ウェットタイプは感情のふり幅も大きく、すぐに揺れ動いてしまいます。
自分がどのタイプに当てはまるか、把握しておくことも大切です。
感情に飲まれそうになった時
強い感情が湧いてきて飲まれそうになった時、そして、すでに飲まれてしまった時は一体どうしたら良いのでしょう。
真面目な人ほど、「こんなんじゃいけない!」「感情的になっちゃだめだ!」と自分を律しようとします。
しかし、抑え込もうと努力しても、抑えられるものではありません。
むしろもっと苦しくなります。ただでさえ外から責められているというのに、自分の心という内側からも攻撃が加わるのですから。
ありのまま受け止める
そんな時に必要なのは、自己観察です。
自分を否定するのは、ただちに止めましょう。
自己観察とは、自分を責めて反省することではありません。
怒りが湧いたなら、その怒りをそのまま観察するのです。
この時、気をつけることは「怒っている自分を罰しない」ということ。
まるで映画のスクリーンを見るように、ただただ観察するのです。
「私は今、とても怒っている」と。
すぐには消えなくとも、怒りの感情を認めてしまった方が、早く落ち着けることに気がつくはずです。
感情のアリ地獄にはまらない
怒っても大丈夫です。
しかし、怒りの感情に引っ掛かってはいけません。
感情を引き金として嫌な記憶が次々とよみがえり、「あの時もそうだった」「どうせ自分は」などと、芋づる式に引っ張り出してしまうと、妄想が始まり手をつけられなくなります。
ゲームだと思ってください。
「おっといけない、また罠にかかるところだった」という感じです。
相手も、自分もほっといてあげましょう。それどころか、自己観察ができた自分をむしろ褒めましょう。
決め台詞を言ってみる
ハンター×ハンターという漫画に、良いキャラクターがいました。
感情に囚われるだけ囚われて踊り、涙を流しながら最後には「ただ、それだけのこと…」とつぶやくのです。
この台詞が面白いので、心の中で使っています。
怒っても、泣いても、はらわたが煮えくり返りそうでも、ただ静かに観察し、
「ただ、それだけのこと」
というのです。
そういうと、なんだかバカらしくなってきます。我に返って、ふと笑えたりするのです。これには驚きます。
「それもまたよし」もおすすめです。
怒ってもよし。泣いてもよし。笑ってもよし。
あなたも、自分の琴線にふれる、面白い決め台詞を探してみてください。
探そうと思っていると、たまたま読んだ本やテレビで、ぴったりの台詞に出会ったりします。
そういうシンクロが起きると、この道は正しいのだという証だと受け取るのもいいでしょう。
どうせなら毎日を楽しく生きたいものです。